入れ歯・ブリッジは欠損補綴(けっそんほてつ)治療と呼ばれ、むし歯や歯周病、ケガなどで失った歯の咬み合わせを回復させるための治療法です。
当院の治療方針として、積極的に歯を抜くことはありません。
できる限り歯を抜くリスクを下げる治療をご提案しています。
「目立たないから…」と歯がないまま放置してしまう方がいらっしゃいますが、
これは咬み合わせが変わってしまうことで残った健康な歯にも負担をかけ、お口の健康に悪影響をおよぼすことにつながります。
当院では状態の悪い歯を残すことで起きるデメリットに関してもきちんと説明させていただき、
患者様のご意向と相談の上、治療方針を決定して治療開始となります。
特に歯がないことで問題になるのが、「フレイル」です。
「オーラルフレイル」はお口の機能が衰えた状態のことで、舌を含めた口の周囲の筋肉の衰えでおこります。
健康な状態と要介護の間には筋力や心身の活力が低下する「フレイル」の段階があります。
オーラルフレイルの症状はフレイル初期に現れ、老化の初期サインともいわれています。
これらにいくつも当てはまる方は、「口の働きが衰えている」状態にあります。
口が衰えてくるとうまく食事ができず、偏食がおきて肉類が食べられなくなり、さらに咬む筋力が衰えてしまう悪循環が起きてしまいます。
このような状態が続くと、死亡リスクや介護リスクも高くなる傾向があります。